素材の特徴

らん⑥

ランドセルには、それぞれ素材の特徴があります。
一つ目は誰でも一度は聞いた事のある「クラリーノ」です。
一九六四年にクラレが開発しました。
天然皮革の持ち味を化学の力で再現した人工皮革になります。
特徴は、軽い・丈夫でしなやか・耐水性に優れている・お手入れが簡単な事です。

ランドセルは六年間使用するので、学習用具を入れる為にも、丈夫で強いかつしなやかである事は重要です。
天然皮革より軽さを実現できた事で、ランドセルを背負うお子様への負担軽減になりました。
また、傷が付きにくく、雨にも強い、お手入れが簡単という特徴もあります。良い所がとても多いのですが、
天然皮革(牛・馬の皮)と比べると耐久性に劣る点があります。価格は天然皮革より安価ですので、手に入れやすくなっています。

二つ目は昔から使われている、革製品の代表格「牛革」です。牛革は肉牛の皮を使用しています。特徴は、美しくなめらかな質感により、高級感がある事。
使えば使う程、牛革本来の味が増してきます。
次は、耐久性があり丈夫である事です。牛の皮は固いので、ランドセルのように長年使う物にはとても適しています。
そして、傷がつきにくく、目立ちにくい利点もあります。長年使うランドセルは、ぶつけたり乱雑に扱う事で、傷がついたり目立ってしまう事もありますが、
牛革は強い素材なので、全く傷が付かないわけでは無いですが、傷を最小限にとどめてくれます。
そして質感が良いので、背負った時に体にフィットしやすく使いやすいです。このように良い点が多いのですが、弱点もあります。
水や湿気に弱い事です。ランドセルに使う牛革は、防水加工が施されているので、多少の水に触れる事は大丈夫ですが、
水に触れるとしわになったり、クラリーノと比べると防水性が劣りますので、
多くの水に触れないように注意した方が良いと思います。また、少し面倒ではありますが、
使い続けるためにお手入れが必要となります。時々で構いませんので、皮革専用オイルを少量塗りこんで手入れをする事、
雨などの水に濡れたら、しっかり乾いた布で拭き自然乾燥させる事、汚れが付着したら、
汚れ落とし専用クリームを塗り、汚れを拭き取る事が大切です。価格と重量はクラリーノと大して変わりません。

三つ目は馬の臀部からとれる「コードバン」です。
コードバンは一頭の馬からとれる量が少ない大変貴重な素材です。特徴は、光沢が素晴らしく、風合いが美しい事です。
見た目でよさが伝わってきます。そして、繊維が細かいので、なめらかでしっとりな手触りがとても良いです。
また水にも強いので、雨が触れても大丈夫です。同じ天然皮革でも牛革と違い、お手入れはほぼ必要ありません。
そして一番の特徴は強度・耐久性です。牛革の数倍の強度があります。とても丈夫な素材の為、壊れにくく長持ちします。
ランドセルの素材の中では、最高級だと言えます。但し、デメリットもあります。他の素材と比べて、数百グラム程重さがあります。
ランドセルを背負うと、体に負担がかかります。ランドセルメーカーでは、負担軽減の為、ベルト部分を加工しているそうですが、
素材自体が重いので、ベルトを加工して、肩に乗っかる重さを軽減してもあまり変わりは無い様です。
また、他の皮革と比べ希少な素材であるが故に、価格が高く、四万円代から八万円代が一般的ですが、
高価な物だと十七万円代の物もあります。しかし、お値段以上の価値がある素材を使用したランドセルです。
それぞれの素材で、ほぼ良い面ばかりがあるのですが、良くない面もあります。ランドセル選びの際には、
そういう所もよくお考え頂き、お子様に合うランドセルを見つけて下さい。ネット購入も便利ですが、
可能であれば店舗でお子様に素材に触れて頂いたり、背負って頂くとそれぞれの素材の良さが伝わって良いと思います。