青色ランドセル

「青色ランドセル」は、一九六〇年代に発売されていました。
しかし当時のランドセルは、男の子は黒、女の子は赤が主流でしたので、あまり売れませんでした。

青色ランドセルが売れるようになったのは、二〇〇〇年代に入ってからと歴史は浅いようです。
現代のお子様には、色の固定観念が少ないと思うのですが、ひと昔前だと黒や青は男の子の色、
赤やピンクは女の子の色という観念があったように思います。
そのため、青色ランドセルは男の子が選ぶものと思いがちでしたが、
現在では青の種類の水色・紺色・ネイビーはもちろん、
マリンブルー・スカイブルー・ロイヤルブルーなどもランドセルに使用されていたり、
ロイヤルブルーとマリンブルーなどブルーの混合色もあります。
今では、性別問わず、青系色のランドセルは選ばれる傾向にあります。

青色は、見た目が穏やかで落ち着いた印象があります。また、清潔感があり、涼しい印象も与えてくれます。
強調しすぎない、目立ちにくい色でもあるため、自然と青色ランドセルを選んでしまうのかもしれません。
現在では、約二五パーセントのお子様が青色系のランドセルを選んでいるそうです。
素材にもよりますが、濃い青色ランドセルは近づくと傷が見えやすく、薄い色の汚れは目立ちます。
薄い青色ランドセルは、濃い青と比べると傷は近づいても若干見えにくいですが、黒などの濃い色の汚れは目立ちます。
学年が小さい頃は、運動場など砂地の上にランドセルを置く事が多いと思うので、砂などの黒や茶色の汚れが付くと目立ちます。
早めに拭き取る事をお勧めします。そしてランドセルは長く使ってくると重さがかかりやすい肩ベルトの上部などに、しわが入ってきます。
比較すると、薄い青色ランドセルの方が、しわは見えやすくなります。各ランドセルメーカーの青色ランドセルについてです。

セイバン「天使のはね」は、女の子用が八種類、男の子用が4種類と女の子用の方が多く出ています。
女の子ではサックスが最も多く、
青系にピンクが一緒になった商品もあります。男の子用は女の子用より落ち着いた印象のネイビー・ディープブルーが出ています。
ディープブルーの端にレッドを使用し、ポップなイメージを出した商品もあります。
「フィットちゃん」は、種類豊富な二五種類、女の子用は天使のはね同様、明るい色となっており、アクアが最も多いです。
青系の端にピンクを使用した物もあります。明るい青と明るいピンクはペアだとつり合いがとれるので、よく利用されています。
男の子用は、女の子より落ち着いたマリンが多いです。珍しいのは、マリンとシルバーが一緒になったランドセルです。
表面がシルバーでマリンは端の部分などに使用されているので、青色はメインではありませんが、青色がシルバーを引きたてています。
「ララちゃんランドセル」は、女の子用は他メーカーと同じく薄い青色中心で、男の子用は濃い青色となっています。
そして、男の子用の「キララ」というランドセルは、ベースは黒ですが、表面にブルーの細い反射ラインが入っていて、
黒と青も組み合わせとしてバランスが良く、かっこよく見えます。青にもいくつかの種類があるので、
お子様の好きな青色ランドセルを見つけて下さい。
小学校の入学式が終わった後に、ランドセルを背負って記念写真を撮る事があると思います。お天気に恵まれたら、
青いランドセルと青空が似たような色で、これから始まる楽しい小学校生活を思い、すがすがしい気持ちになるような気がします。
青色ランドセルはこれからも沢山の人を引き付けていくのだと思います。

素材の特徴

らん⑥

ランドセルには、それぞれ素材の特徴があります。
一つ目は誰でも一度は聞いた事のある「クラリーノ」です。
一九六四年にクラレが開発しました。
天然皮革の持ち味を化学の力で再現した人工皮革になります。
特徴は、軽い・丈夫でしなやか・耐水性に優れている・お手入れが簡単な事です。

ランドセルは六年間使用するので、学習用具を入れる為にも、丈夫で強いかつしなやかである事は重要です。
天然皮革より軽さを実現できた事で、ランドセルを背負うお子様への負担軽減になりました。
また、傷が付きにくく、雨にも強い、お手入れが簡単という特徴もあります。良い所がとても多いのですが、
天然皮革(牛・馬の皮)と比べると耐久性に劣る点があります。価格は天然皮革より安価ですので、手に入れやすくなっています。

二つ目は昔から使われている、革製品の代表格「牛革」です。牛革は肉牛の皮を使用しています。特徴は、美しくなめらかな質感により、高級感がある事。
使えば使う程、牛革本来の味が増してきます。
次は、耐久性があり丈夫である事です。牛の皮は固いので、ランドセルのように長年使う物にはとても適しています。
そして、傷がつきにくく、目立ちにくい利点もあります。長年使うランドセルは、ぶつけたり乱雑に扱う事で、傷がついたり目立ってしまう事もありますが、
牛革は強い素材なので、全く傷が付かないわけでは無いですが、傷を最小限にとどめてくれます。
そして質感が良いので、背負った時に体にフィットしやすく使いやすいです。このように良い点が多いのですが、弱点もあります。
水や湿気に弱い事です。ランドセルに使う牛革は、防水加工が施されているので、多少の水に触れる事は大丈夫ですが、
水に触れるとしわになったり、クラリーノと比べると防水性が劣りますので、
多くの水に触れないように注意した方が良いと思います。また、少し面倒ではありますが、
使い続けるためにお手入れが必要となります。時々で構いませんので、皮革専用オイルを少量塗りこんで手入れをする事、
雨などの水に濡れたら、しっかり乾いた布で拭き自然乾燥させる事、汚れが付着したら、
汚れ落とし専用クリームを塗り、汚れを拭き取る事が大切です。価格と重量はクラリーノと大して変わりません。

三つ目は馬の臀部からとれる「コードバン」です。
コードバンは一頭の馬からとれる量が少ない大変貴重な素材です。特徴は、光沢が素晴らしく、風合いが美しい事です。
見た目でよさが伝わってきます。そして、繊維が細かいので、なめらかでしっとりな手触りがとても良いです。
また水にも強いので、雨が触れても大丈夫です。同じ天然皮革でも牛革と違い、お手入れはほぼ必要ありません。
そして一番の特徴は強度・耐久性です。牛革の数倍の強度があります。とても丈夫な素材の為、壊れにくく長持ちします。
ランドセルの素材の中では、最高級だと言えます。但し、デメリットもあります。他の素材と比べて、数百グラム程重さがあります。
ランドセルを背負うと、体に負担がかかります。ランドセルメーカーでは、負担軽減の為、ベルト部分を加工しているそうですが、
素材自体が重いので、ベルトを加工して、肩に乗っかる重さを軽減してもあまり変わりは無い様です。
また、他の皮革と比べ希少な素材であるが故に、価格が高く、四万円代から八万円代が一般的ですが、
高価な物だと十七万円代の物もあります。しかし、お値段以上の価値がある素材を使用したランドセルです。
それぞれの素材で、ほぼ良い面ばかりがあるのですが、良くない面もあります。ランドセル選びの際には、
そういう所もよくお考え頂き、お子様に合うランドセルを見つけて下さい。ネット購入も便利ですが、
可能であれば店舗でお子様に素材に触れて頂いたり、背負って頂くとそれぞれの素材の良さが伝わって良いと思います。

卒業するとランドセルはどうすれば良いの?

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「卒業するとランドセルはどうすれば良いの?」

・ランドセルには思い出がいっぱい
小学校生活を支えてくれるランドセルも、高学年になると、入りきらない荷物を手提げバッグに入れて持ったり、リュックサックに切り替えたりする子どもも増えてきます。ランドセル自体も、小さく窮屈そうに背負っている子が多いですね。
購入した時は、まだ体よりかなり大きくて、よたよたと頼りなげに歩いていた姿が浮かぶ方も多いでしょう。あのころは、ランドセルが歩いているように見えたものです。
・役割を終えたランドセルはどうすれば?
大きくなった子どもと、小さくなったランドセル。その表面の傷にさえ、たくさんの思い出が詰まっています。ですから、そう簡単に捨ててしまうことは、できないですよね。かといって、そのまま置いておくには、大きなものなので場所をとります。一体どうしたら
よいのでしょうか。でも、ゴミとして出すのはもったいないことです。役割を終えたランドセルには、まだまだ新たな使い道があるのです。

1.人に譲る、リサイクルとして売る
第一の方法は、他の方に使っていただく方法です。親戚や親しい方で、新入学の方がいたら声をかけてみましょう。地域によっては、ランドセルを使うのは1・2年生までという短い期間のところもあります。そういった地域では、新規購入せずにお下がりのランドセルを使う子もまだ多くいます。
とは、いえ昨今は少子化で、「お下がりのランドセルなんて」という方も多いです。ですから、身近に欲しい方がいない場合は、需要のあるリサイクルショップに持ち込むのがいいでしょう。

2.思い出の品を実用品に生まれ変わらせる
思い出の品として、やはりとっておきたいという方も多いことでしょう。しかし、押し入れの奥深くにしまっておくのでは、ランドセルが可哀そうです。やはり日用品ですから、目につくところに置いておいたり、使ったりしてこそ価値があるといえます。
最近の海外では、大人もランドセルを愛用する人が増えているとはいいます。でも、ここ日本では、カバンとして使うのは、なかなか厳しいですね。
そこで、おすすめするのが、ランドセルのリメイクです。ただし、頑丈な素材でできていますので、自分では難しいです。ランドセルメーカーや、皮製品を取り扱う会社で、このランドセルリメイクを請け負っている所が、増えてきています。
・一番人気なのはミニチュアランドセル
リメイクで有名なのは、ミニチュアランドセルです。自分の使ったランドセルを材料にして、手のひらサイズに作り変えてもらうサービスです。
職人さんが1つ1つ手作業で作りかえるので、その作りはかなり本格的です。実際にふたを開けると、仕切りやポケット、時間割入れも再現されます。なるべくきれいな皮の部分を使ったり、逆に、思い出に残っている傷の部分を使ってもらったりという、細かいオーダーができるのも手作りならではのよさです。
完成した後は、ケースに入れて飾っておいたり、小物入れとして使ったりすることができます。余った材料を使って、キーホルダーを作ったり、自分の名前を入れたりしてくれる会社もあるようです。価格も1万円前後となかなかリーズナブルです。
・色々な製品を取り扱う会社が増えてきています
最近では、この他にもランドセルを材料としたリメイク商品が増えてきています。ペンケースやパスケース、キーケース。お財布やシステム手帳ケース、スマホケース。キーホルダーやネックストラップなどなど。ランドセルのデザインを生かして、アルバム型にリメイクしてくれる会社もあるようです。
こういったものなら、日常使うこともできますね。ランドセルで使われている皮や合皮の風合いは独特の雰囲気があるので、出来上がった製品も、なかなかおしゃれで素敵です。
ランドセルは、祖父母からプレゼントされることが多いので、卒業の記念に祖父母にプレゼントとして贈るのも、素敵ですね。

3.ボランティアとリサイクルを学ぶ海外への寄贈
最後に紹介させていただくのは、海外の子どもたちへの寄贈です。最近は大手洋服メーカーでも、使わなくなった自社の製品を回収して、海外の貧しい地域の人々に贈る活動を進めています。ランドセルはその頑健な作りで、大変丈夫で長持ちするので、喜ばれています。こちらは、申し込み時期や申し込み団体に制限がありますので、いつでも寄付をできるわけではありません。しかし、子どもたちにも保護者の皆さまにも、色々な社会貢献の仕方もあることを知っておいていただきたいと思います。

(まとめ)
使い終わったランドセル。すぐに処分する必要はありません。ゴミに出したり、押し入れにしまんだままにしたりするのではない生かし方を、じっくりお子さんと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

プーマ

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「プーマ」は一九四八年にルドルフ・ダズラーによって設立されました。
ドイツを本拠地とし、スポーツ用品の製造・販売を行っています。
プーマの原点は一九二四年、ダズラーの弟が設立した制靴工場に参加し、ダスラー兄弟製靴工場という名前をつけ、二人で事業を始めた所です。

一九二八年、一九三六年のオリンピックで、二人が作ったスパイクを履いた選手が、
トータルで金メダル七個、銅メダル五個を獲得、世界新記録・大会記録を更新し二人の事業成功のきっかけとなりました。
しかし、戦争をきっかけに兄弟間に亀裂が生じ、二人はダズラー兄弟製靴工場の資産を分割したのち、それぞれの道を歩むことになりました。
そして、ルドルフ・ダズラーは「プーマ」を設立しました。
同じ年、プーマ初のサッカースパイク「アトム」が発売されました。
その二年後、一九五〇年に開催されたサッカーの試合で西ドイツ代表選手がプーマのスパイクを履き、戦後初ゴール・この試合の決勝ゴールを決めました。
その後もプーマのシューズを履いた選手がメダリストになるなど、国際試合ですばらしい功績を残しています
。一九五二年には「スーパーアトム」というねじ込み式スタッドスパイクを完成させ、サッカー界に存在を知られる事となりました。
その次の年には、スーパーアトムの進化モデル「ブラジル」が発売され、
それを履いたサッカードイツリーグ「ハノーファー九六」というチームがリーグ王者になりました。
六〇年代に入ると、技術的に高度な加硫生産技術を導入し、シューズの靴底と靴軸の結合が可能となり、選手達のもてる力を更に発揮できるようになりました。
一九六四年には、東京オリンピックで有名なマラソンのアベベ選手がプーマシューズを履き金メダルを獲得しています。
70年代に入ると、サッカーのペレが「プーマキング」を履き、ブラジルを優勝へ導いています。
それ以降、陸上・サッカーのみならず、テニス・バスケ選手にもプーマシューズは普及していきました。
近年では、陸上一〇〇Mで有名なウサイン・ボルトがプーマのユニフォーム、シューズを着用し、
世界記録を樹立しており、スポーツ用品のメーカーでは、幅広いシェアを確立しています。

スポーツのイメージが強いプーマですが「ランドセル」も販売しています。「百貨店モデル」と「量販店モデル」があり、
それぞれデザインやパーツなどに違いがあります。百貨店モデルにもさらに種類があり、
大手百貨店の高島屋・三越伊勢丹、その他では、そのお店ごとでプーマ限定ランドセルを販売しています。
それぞれのモデルで共通しているのは、天使のはねが搭載されており、A4クリアファイルがすっぽりと入るようになっています。
また肩ベルトが左右同じ方向に動くので体の中心にランドセルがくるようになっています。
ランドセルの開け閉めをする錠前の部分はワンタッチロックとなります。またそれぞれのモデルの違いでは、
表面はクラリーノで同じですが、百貨店モデルは傷につよい素材を使っています。
プーマのロゴについては、正面と側面についていますが、側面のロゴが百貨店モデルは金具でできていて、
反射材の役目を果たすのに対して、量販店モデルは型押しとなっています。
カバンを開いた所の前面ポケットは、百貨店モデルはWファスナーで量販店モデルはファスナーが一つとなっています。
背負う上で重要な肩ベルトについては、クッションが入っているか無いかの違いです。
そして、このランドセルの重量は、約一〇〇〇グラムと一般的なランドセルより若干軽くなっているので、
背負いやすさを感じると思います。お値段については、百貨店モデルは七〇〇〇〇円代、
量販店モデルは四〇〇〇〇円代となり、百貨店限定商品では、七〇〇〇〇円前後となっています。
「プーマ」は、スポーツ用品からランドセルまで幅広い年齢層に愛用されています。

森ガール

らん②

ランドセルのメーカー「森ガール」はシブヤ文房具という会社が販売しています。
シブヤ文房具は一九五〇年に大阪で創業を開始しました。その名の通り、
文房具の販売はもちろんの事、生活雑貨・日用品、子どもが好きなキャラクター製品、
ランドセルや文房具などシブヤオリジナル商品の販売や、キャラクター製品などシブヤ文房具のみの限定販売品などもあります。
販売商品は主に子ども向けの物ですが、大人向けの文具もありますし、かわいい物がお好きな方には向いているお店です。
普段自分で使用するための物だけでなく、プレゼントや入学・進学祝いなどで商品を購入するお客さんの事も考えており、
ギフトラッピング・鉛筆や色鉛筆など筆記具の名入れサービスなども行っています。

シブヤ文房具のネットショップは、楽天市場、ヤフーショッピングにあります。実店舗は大阪二店舗、名古屋に一店舗あります。
大阪は文房具を扱う実店舗が堂島に一店舗、ランドセルのみを扱うショールーム「ランドセル専科」が東淀川に一店舗あります。
愛知県には、ランドセルと文房具を販売している実店舗が名古屋市
に一店舗あります。またランドセルに関しては、実物に触れたりすることができる出張展示会が、
関東・中部・近畿・北海道地方にて日時場所指定で行われます。実店舗・ショールームの数は少ないので、
シブヤ文房具の事を知らない方も多いと思われますが、ランドセル「森ガール」シリーズが刺繍のかわいさなどネットの口コミで広がり、
人気が出るようになりました。
店舗で買えない地方の方もネットショップで購入できるようになり、ランドセルの有名メーカーの仲間入りとなりました。

「森ガール」は、フランス語で小さな楽しい森を意味する「ル・プチボア・シャルマン」からランドセルをデザインしています。
森ガールシリーズは、大手メーカーセイバンの天使のはねと共同開発しており、ランドセルを使用するお子様が六年間使う事をよく考えた造りとなっています。
人気要素の一つである刺繍は、とても繊細で高い技術のある国内工場で丁寧に施されています。
ランドセルの色は最新でブラウン・キャメル・ネイビー・ラベンダー・ビビットピンク・サックスの六色がでています。
特に人気なのが、明るい色の刺繍が生えるブラウン・キャメルです。男の子のランドセルの色によく使われますが、
サックスやピンク系の明るい色のランドセルと比べて、
落ち着いた印象を与えます。どの位用具をランドセルに入れられるのかという事ですと、天使のはねの機能がついているので、
A4ファイルが入る程、マチが広くなっています。沢山の荷物を入れる事ができるので、手荷物を減らす事ができます。
素材は、軽く、耐久性が高く、防水性のある皮革、クラリーノを使用しています。またランドセルを軽く感じるような工夫も施されています。
背カンは天使のはね機能がついており、左右に動く背カンとなっており、背中へフィットしやすいようになっています。

他には、ランドセルを背負って動く事を想定して、肩ベルトにウレタンパッドが内蔵されていたり、肩ベルトの形を体に沿わせやすくフィット感を増すようにしてあります。
また、金具やナスカン、持ち手など外側で見える部分にも細かくこだわり、使いやすさを考えています。
シブヤ文房具では、森ガールシリーズの他に天使のはねと共同で開発したもの、フィットちゃん搭載ランドセル、ディズニーなどのキャラクターのランドセル。
男の子用では、コクヨ×あんふぁんランドセル、バックで有名なアウトドアプロダクツの製品もあります。
ランドセルの大手メーカーと共同で開発する事で、それぞれの良い所を活かし、一つ一つ丁寧に作りあげ、数量限定で販売する方法で、お客の心を掴み、ランドセルで有名になっていきました。

吉田カバン

「吉田カバン」は、一九〇六年に生まれた吉田吉蔵が創業しました。
吉蔵は一二歳でカバン作りの世界へ入り、カバン作りの修行をしました。
一七歳の時、関東大震災に遭遇し、家財を肩からかけて、多くの荷物を運び出した経験から、カバンは一番に荷物を運ぶ道具である事を考えさせられました。
一九三五年に吉田鞄製作所を設立し、「吉田カバン」の歴史が始まりました。

一九五三年に開発した、ファスナーの開閉により、カバンのマチ幅を自在に広げる事ができる「エレガントバッグ」が大ヒットしました。
また、婚約前の美智子皇后も吉田カバンのバッグを愛用されていたそうです。
一九六二年、百貨店で買い物をする事が主流だった時代に、購入した商品がどこの会社の物か伝わるようにしたいという思いから、
吉田カバン初の自社ブランド「ポーター」を発表。一九六八年には、
継続生産製品で最も古い「バロン」を発表しました。
一九八一年、ニューヨークの展示会に「グリッパー」という、ナイロン生地・黒一色という斬新なデザインの製品を発表し、好評となりました。
その後、ミリタリー要素のある「タンカーシリーズ」「ラゲッジレーベル」を発表。

この後も、続々と商品が発表され、製品の数が増えていきました。そして、一九九四年、吉蔵は他界しましたが、「一針入魂」の姿勢は受け継がれています。
九〇年代後半からは、異業種企業・ブランドとの共同開発した製品も販売しています。二〇〇〇年代になり、吉田カバン初の直営店もオープンしました。
表参道店では、現行商品・限定商品・手縫い商品など広く販売しており、店内の手縫い工房では、実演を見る事ができたり、修理なども行っています。
丸の内店は、ビジネスシーンで活躍できる物やレザー素材・ケミカル素材など扱っています。
二〇〇九年には、ポーターの女性向けライン「ポーターガール」が発表され、性別問わず多くの人に支持されています。
二〇一五年で創業八〇周年を迎えた吉田カバンですが、実は「ランドセル」も販売しています。

吉田カバンのランドセルは伊勢丹とのコラボ商品となっており、伊勢丹新宿店の「リ・スタイルキッズ」で販売案内をしています。
先行販売と受注販売がありますが、ランドセルの色によっては、先行販売分のみとなります。
特徴は、半かぶせタイプで、一般的なランドセルよりは、リュックサックのような見た目、堅苦しさを感じさせない柔らかい印象です。
サイドにはナイロンを使用、かぶせ部分ははっ水加工を施した牛革を使用しています。
そして、リュックサックについている事が多いチェストストラップがついており、背負いやすくなっています。
一般的なランドセルは開け閉めをする錠前が下側になっていますが、このランドセルは、錠前がバックル二つになっていて、正面についているので珍しいタイプです。
サイドにポケットとポーターのブランドタグがついていて、とてもかっこいいです。
ランドセルの大きさは三七×二七×一九センチで、重量は約一四〇〇グラムと一般的なランドセルと比べて重くなっています。
A4フラットファイル対応ですので、教科書やプリント類もスムーズに入れる事ができます。
色はブラック・ネイビー・ブラウンで全てワントーンタイプですが、二〇一五年度版からキャメルが新しく入り、ブラウンとのツートンタイプで、
今までの物とは違った明るい印象のランドセルとなりました。ランドセルのお値段は、革の価格高騰の影響で、六万円代と以前より高くなってしまいましたが、
個性的で使いやすさを追求する方にはもってこいのランドセルだと思います。
吉田カバンの妥協しないカバン作りへの姿勢、カバンへの思いが沢山詰まったランドセルとなっています。
今までのランドセルの概念にこだわらない、新しいタイプのランドセルも素敵です。

定番?斬新?黒いランドセル

定番?斬新?黒いランドセル

ランドセルを小学校の鞄としたのは東京の私立の学習院でした。皇族の皆さまがお通いになることで有名な学校です。明治の初め、馬車や人力車での登校が禁止され、徒歩通学になった際、背中に背負えて手が自由になる鞄ということで、当時の西洋式軍隊が使っていた背嚢(はいのう)を真似たものを持たせたのが始まりだそうです。その後、後の大正天皇である皇太子が学習院に入学する際に、時の内閣総理大臣であった伊藤博文が特注で箱型のランドセルを作り献上したのが、学習院型のランドセルのはじまりと言われており、これが今のランドセルの原型となりました。
学習院のランドセルといえば、黒い革のランドセル。黒はシックで落ち着きがあり、流行り廃りがなく長く使えるイメージです。
大峽製鞄(おおばせいほう)という鞄メーカーの老舗があります。革製品の本場フランスのデザイナーをはじめとした各界著名人からも愛される鞄メーカーで、代々皇室の薬箱を製造していることでも有名です。この大峡製の学習院型の黒ランドセルは皇室でも使われており、今の皇太子さまが子どもの頃お使いになり、そのお嬢様である愛子さまも小学生の時使われていました。大峡のランドセルは、その他都内の有名私立小学校で採用されています。

このように黒のランドセルというと、昔からある定番の色という感じです。最近はカラフルなランドセルが増えてきており、子ども達は黒や赤だけでなく、水色やピンク、茶色や黄土色など、好みに合わせて選ぶようになりました。それでもやはり男の子の人気NO.1は黒だそうです。汚れても目立ちにくく、外を走り回る元気な男の子にぴったりのイメージです。ただ、昔と違うのは、黒一色ではなくちょっと凝っているところ。縫い目(ステッチ)の糸の色を青にしたり、赤にして、黒×青、黒×赤でちょっとしたアクセントをつけると、ただの黒のランドセルよりもお洒落に見えて斬新ですね。
女の子向けの黒いランドセルもあるようです。もちろんこちらも黒一色ではなくて、ピンク、ホワイト、赤といったステッチにしたり、刺繍を入れたり女の子らしいデザインです。私立の小学校が女の子でも黒のランドセルが多いことから、黒いランドセルで良家の子女らしい雰囲気をイメージしているのかもしれません。

さて、日本のランドセル、最近は旅行で日本にやって来る外国の方たちにも人気というのをご存じでしょうか?中国や台湾などの方が、おそらくは自分の子どものお土産にとランドセルを買って帰っているようなのですが、他の国の方たちにも人気になり、最近は空港でもランドセルが買えたりするそうなのです。中には、定番の黒や赤のランドセルを背負う外国人(大人です)の写真が、SNSで紹介されるようになったり、使用者は子どもだけでなく広がっているようです。
元々海外で、日本のアニメが人気で、そのアニメの中で日本の小学生がランドセルを背負うことが知られ、日本に来たらお土産にランドセルを買おうということになったのだと思います。

このランドセル人気が逆輸入されて、日本人(大人)もランドセルのようなリュックを背負うのが流行って来ているようです。そのブームに答えるように、日本のランドセルメーカーが大人向けのランドセル型バッグを制作するようになったのでご紹介しましょう。
土屋鞄製作所は手作りランドセルの工房から始まって50年、今は大人向けのレザー製品も販売しているメーカーです。使いやすく長く使うほどに手になじみ革の風合いが素晴らしいと、人気の鞄工房になりました。足立区の本社工房以外にも軽井沢に工房を作り、白金、自由が丘、丸の内など都内の店舗の他、福岡、神戸、京都、名古屋、横浜などにも店があります。毎年、ランドセルの予約は早々に完売してしまう人気店ですが、ここが「OTONA RANDSEL」として定番の黒とブラウンの2色展開で大人のためのランドセルのようなバッグを発売するそうです。長年子ども向けに軽くて丈夫なランドセルを作ってきたメーカーですので、きっと大人のランドセルも使い勝手の良い素敵なものになるでしょうね。

ピンク色のランドセル

らん⑨

ピンク色のランドセルは、見た目ではとてもかわいい印象があり、
女の子のランドセルの中では使用している子が多く感じます。

ピンク色のランドセルは二〇〇〇年代に入ってから、購入されるようになってきました。
ひと昔前は男の子のランドセルは黒、女の子は赤しかなかったですが、
固定観念にとらわれず、時代のニーズに合わせて、
ランドセルの色もバリエーションが増えていきました。
ピンク色の見た目は、やさしい・かわいい・温かい感じですので、
女の子はピンクのランドセルを選ぶのかもしれません。
男の子でピンク色の服を来ている子は見かけますが、ピンクのランドセルの子はほとんど見かけません。
女性はピンク色の口紅や頬紅、マニキュアなど自分を演出するのに使っています。
そういう影響もあるのでしょうか。ピンクは直観的に女の子が選ぶ色の様です。

数年前の調査では、ピンク色のランドセルを選んだお子様が約四〇%と半数近くに支持されています。
「ピンク」といえども、ランドセルには色んな種類のピンクが使われています。
薄いピンクから赤に近い濃い目のピンクなど沢山あります。各ランドセルメーカーで色の名称が異なります。
セイバン「天使のはね」では、濃いピンク色をビビッドピンク、つやのあるピンクをパールピンク。
薄いピンクをマカロンピンク、一般的なピンク色に近い色をシェルピンクと呼んでいます。
「フィットちゃん」では、赤に近いピンクをスカーレットピンクやコーラル、チェリー、濃いピンクをホットピンク、
食物の名称のピーチやサクラ、薄い色のピンクをベビーピンクと呼んだり、種類が豊富です。
「ララちゃんランドセル」にも色んなピンクがあります。
キラキラリボンの刺繍がかわいいと人気の「エンジェル・ララシリーズ」では、
九色中五色がピンク系となっています。薄いピンクをファンシーピンク、シャーベットピンク、
濃いピンクだとローズピンク、ピンク、ロゼがあります。他には、ストロベリー、
薄い色のピーチ、珍しいのはピンクグレープフルーツという、薄紫色に見えるピンク系もあります。

このように、各メーカーを見ていくと、植物や食べ物の見た目を色の名前にしていたり、
メーカー独自のピンクネーミングを付けていたり、真珠のような艶を出し、
高級感のあるパールピンクが多い感じがしました。
また、茶色や黒がベースのランドセルの端にピンクのラインが入っている物もあり、個性を出しています。
他のメーカーでも色んなピンク色ランドセルが出ていますので、お子様だけのピンク色を見つけて下さい。
またピンク色のランドセルで刺繍がある場合は、濃いピンクには白のような薄い色の刺繍が施されていたり、
薄いピンクには白の他に濃い赤の刺繍が施されていて、ランドセルと刺繍のバランスがうまくとれています。

次はピンク色ランドセルの特徴についてです。濃いピンク色は傷が付くと薄いピンク色よりは目立つと思います。
汚れについてですが、濃いピンクは薄い色の汚れが目立つのに対し、薄いピンクは濃い色の汚れが目立ちます。
汚れは気づいたら早めに拭き取る事をお勧めします。また、長年使ってくると重量がかかる肩ベルトなどにしわが入るのですが、
濃いピンク色の方がしわは目立ちにくいようです。ピンク色ランドセルはネット、
店舗、ランドセルショールーム色んな所で購入できますが、六年間使用するものですので、
実際にお子様に背負って頂き、どのピンクが好きで似合うのかなど、じっくり決めて頂くと良い買い物ができると思います。
ネットショッピングでのピンク色ランドセル売上上位の商品は、ファンタジーの世界をイメージした刺繍が施された物です。
女の子が好きな世界観を表現しています。ピンク色ランドセルは、桜が咲いた頃の入学式に丁度良いですね。
ランドセルを背負って桜の木の下での記念撮影。ピンク同士でとてもかわいいと思います。