voice-img

吉田カバン

「吉田カバン」は、一九〇六年に生まれた吉田吉蔵が創業しました。
吉蔵は一二歳でカバン作りの世界へ入り、カバン作りの修行をしました。
一七歳の時、関東大震災に遭遇し、家財を肩からかけて、多くの荷物を運び出した経験から、カバンは一番に荷物を運ぶ道具である事を考えさせられました。
一九三五年に吉田鞄製作所を設立し、「吉田カバン」の歴史が始まりました。

一九五三年に開発した、ファスナーの開閉により、カバンのマチ幅を自在に広げる事ができる「エレガントバッグ」が大ヒットしました。
また、婚約前の美智子皇后も吉田カバンのバッグを愛用されていたそうです。
一九六二年、百貨店で買い物をする事が主流だった時代に、購入した商品がどこの会社の物か伝わるようにしたいという思いから、
吉田カバン初の自社ブランド「ポーター」を発表。一九六八年には、
継続生産製品で最も古い「バロン」を発表しました。
一九八一年、ニューヨークの展示会に「グリッパー」という、ナイロン生地・黒一色という斬新なデザインの製品を発表し、好評となりました。
その後、ミリタリー要素のある「タンカーシリーズ」「ラゲッジレーベル」を発表。

この後も、続々と商品が発表され、製品の数が増えていきました。そして、一九九四年、吉蔵は他界しましたが、「一針入魂」の姿勢は受け継がれています。
九〇年代後半からは、異業種企業・ブランドとの共同開発した製品も販売しています。二〇〇〇年代になり、吉田カバン初の直営店もオープンしました。
表参道店では、現行商品・限定商品・手縫い商品など広く販売しており、店内の手縫い工房では、実演を見る事ができたり、修理なども行っています。
丸の内店は、ビジネスシーンで活躍できる物やレザー素材・ケミカル素材など扱っています。
二〇〇九年には、ポーターの女性向けライン「ポーターガール」が発表され、性別問わず多くの人に支持されています。
二〇一五年で創業八〇周年を迎えた吉田カバンですが、実は「ランドセル」も販売しています。

吉田カバンのランドセルは伊勢丹とのコラボ商品となっており、伊勢丹新宿店の「リ・スタイルキッズ」で販売案内をしています。
先行販売と受注販売がありますが、ランドセルの色によっては、先行販売分のみとなります。
特徴は、半かぶせタイプで、一般的なランドセルよりは、リュックサックのような見た目、堅苦しさを感じさせない柔らかい印象です。
サイドにはナイロンを使用、かぶせ部分ははっ水加工を施した牛革を使用しています。
そして、リュックサックについている事が多いチェストストラップがついており、背負いやすくなっています。
一般的なランドセルは開け閉めをする錠前が下側になっていますが、このランドセルは、錠前がバックル二つになっていて、正面についているので珍しいタイプです。
サイドにポケットとポーターのブランドタグがついていて、とてもかっこいいです。
ランドセルの大きさは三七×二七×一九センチで、重量は約一四〇〇グラムと一般的なランドセルと比べて重くなっています。
A4フラットファイル対応ですので、教科書やプリント類もスムーズに入れる事ができます。
色はブラック・ネイビー・ブラウンで全てワントーンタイプですが、二〇一五年度版からキャメルが新しく入り、ブラウンとのツートンタイプで、
今までの物とは違った明るい印象のランドセルとなりました。ランドセルのお値段は、革の価格高騰の影響で、六万円代と以前より高くなってしまいましたが、
個性的で使いやすさを追求する方にはもってこいのランドセルだと思います。
吉田カバンの妥協しないカバン作りへの姿勢、カバンへの思いが沢山詰まったランドセルとなっています。
今までのランドセルの概念にこだわらない、新しいタイプのランドセルも素敵です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です